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パタカラ体操でお口の運動を行おう

高齢者になると、口の筋肉や下の動きが弱まるため、嚥下機能(飲み込む力)が低下し、食べ物を誤嚥してしまうことがあります。

そこでおすすめなのがパタカラ体操です。

パタカラ体操はお口の代表的な体操の一つで、食べ物を上手にのどの奥まで運ぶ一連の動作を鍛えるための、発音による運動です。

「パ」「タ」「カ」「ラ」の4文字を発声するため、「パタカラ体操」と呼ばれます。

①「パ」は、口をしっかり閉じて発音する
口を閉じる筋肉が鍛えられることで、口の中の食べ物をこぼさないようにすることができます。

②「タ」は、舌を上あごにくっつくように発音する
下の筋肉が鍛えられると、食べ物をしっかり押しつぶしたり、飲み込んだりすることができます。

③「カ」は、のどの奥を意識して発音する
のどを閉じることで、誤嚥を防ぎ、食べ物を食道に送ることができるようになります。

④「ラ」は、舌をまるめるように発音する
舌をまるめてよく動くようにすることで、食べ物を喉の奥に運び、飲み込みやすくなります。

ただ発音するだけでなく、「大きな声で」「一文字一文字」「はっきりと」意識して声に出すようにしましょう。

パタカラ体操には、次のような効果が期待できます。

1. 噛む力、飲み込む力の維持・向上
2. だ液の分泌の促進
3. 発音がハッキリする 
4. 入れ歯が安定する
5. 表情豊かになる
6. 口呼吸ではなく、鼻呼吸に戻すことで口腔乾燥を防ぐ
7. いびきや歯ぎしりの改善


パタカラ体操は、嚥下体操やだ液腺マッサージのようにお食事の前に行うのが効果的です。

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2021年07月26日